元東京都議三井さん松山で講演 
                                      

朝日新聞愛媛版 2005年3月8日

 女性政策研究家で元東京都議の三井マリ子さんが7日、松山市内で講演し、市民ら20人が参加した。「とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ」(大阪府豊中市)前館長の三井さんは、契約更新が突然打ち切られたのは男女共同参画への「バックラッシュ」(反動)に屈した対応だとして、豊中市などを相手取って係争中で「裁判を通して反動の実態を知ってもらいたい」と語った。
 三井さんは04年10月に松山市で開かれた「日本女性会議」に参加しており、「裁判を支援したい」と、女性の松山市議らが招いた。三井さんは在任中に男女共同参画への反対者から中傷や嫌がらせが相次いだことを振り返り、「人類の進歩と発展に逆流する動きが日本中に吹き荒れている」と訴えた。
 その後、参加者も1人ずつジェンダー問題などに対する思いを語った。
 日本女性会議の実行委員を務めた主婦の藤岡緑さん(52)は、小学校で行われている性教育に対する小泉首相の国会答弁を取り上げた。首相が4日の参院予算委員会で「(性については)知らないうちに一通りは覚えるもの。ここまで教える必要があるのか」などと述べ、それを男性議員が笑いながら聞いていたことを見て、「底流は三井さんの問題と同じところにあると思った。危機感を覚える」と話した。



 

(出典:「朝日新聞」愛媛版2005年3月8日号)

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