結審の詩(うた)

―感謝の言葉にかえて―
                                      


被告席から投げつけられる
嘘でよごれた石つぶて

  「非常勤館長なんて
  ただの看板 単なる広告塔
  継続的仕事は何もせず
  常勤館長不合格を逆恨みし
  思い込みから裁判を起こして
  立派な理事たちをおとしめた」

ボコボコに殴打された
私の仕事、私の自尊心

でも、今日、やっと結審を迎えることができた

証拠という宝物を探し出してくれたあなた
眠れない夜の電話を辛抱強く聞いてくれたあなた
陳述書、意見書を寄稿してくれたあなた
チラシを作り、メールを書いて、裁判の大事さを広めたあなた
苦しい家計からカンパを寄せてくれたあなた
日常をやりくりして傍聴席に座ってくれたあなた
大法廷にせよ、この人を証人台へ、と闘ってくれたあなた
こんな非道は絶対許せないと怒り続けたあなた
そして、法の論理で私を包んでくれた弁護団のあなた

あなたの盾なしには
私は、今、ここにいない

あなたの闘い(ファイトバック)なしには
女たちの未来はない
変革の日は決してやってこない



2007年6月6日
原告 三井マリ子





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