館長雇止め・バックラッシュ裁判の経過報告


2010.4.24
   木村民子(館長雇止め・バックラッシュ裁判を支援する会副代表)

1 この裁判の意味するもの

 宮地光子弁護士による定義
 「バックラッシュに屈した行政責任を問う裁判」
    ・・・男女平等を嫌う勢力への反撃
 「格差社会を支える日本的経営の根幹である『有期契約・採用拒否』と闘う裁判」
    ・・・非正規雇用職の使い捨てへの異議申し立て

2 これまでの経緯
 
2000年 9月 1日  三井マリ子さんは、財団法人とよなか男女共同参画推進財団館長の
 全国公募に応募した60余人の中から館長として雇用される(非常勤)
2001年 4月 1日  雇用期間を2002年3月31日までとして更新
         (2002年、2003年まで同様に更新)
2003年 10月    豊中市は、「男女共同参画推進条例」を制定
2004年 2月 1日  財団理事会は、事務局体制の組織変更を決定(非常勤館長を廃止して
 新規に常勤館長を配置し、事務局長兼務)
2004年 2月22日  三井さんと寝屋川市男女共同参画センター専門員Kさんに対し、財
 団の館長採用選考委員会による面接試験が実施される。三井さん、不
 合格
2004年 3月31日  三井さん、雇止め
2004年12月17日  三井さん、大阪地裁へ提訴(常任弁護士12人、弁護団38人)
2004年12月    「館長雇止め・バックラッシュ裁判を支援する会」発足
2005年 1月29日  第1回裁判報告会
2005年 2月 2日  第1回口頭弁論(3.14、5.9、7.4、8.24、9.28、11.14、12.26と続く)
2006年 1月    一色豊中市長と後任館長Kさんの証人申請の上申書提出
2006年 2月    大法廷で開廷してくれるよう裁判長に会が要望書提出
2006年 3月16日  第8回口頭弁論(常任弁護士13人、弁護団39人)
2007年 2月21日  第15回口頭弁論(後任館長Kさんの証人尋問)
2007年 6月 6日  大阪地裁の結審
2007年 9月12日  大阪地裁判決 原告三井さん敗訴
2007年 9月26日  原告大阪高裁へ控訴
2007年11月16日  不当判決に抗議デモ(大阪西天満→梅新東交差点→中之島公園)
2008年 2月26日  控訴審第1回
2008年 6月 5日  控訴審第2回(以後9.18、12.11、2.13と口頭弁論が続く)
2009年 5月22日  控訴審の結審
2010年 3月30日  大阪高裁塩月裁判長、控訴人(原告)三井さんに逆転勝訴を下す
2010年 4月 1日  被控訴人豊中市上告(後日、財団も)

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