女性の権利 もっと主張を 

「男女共同参画」への反動は問題

  元都議・三井さん講演 札幌



  元東京都議で女性政策研究家の三井マリ子さん(59)が21日、札幌市中央区の札幌市教育文化会館で、大阪府豊中市などを相手取って係争中の訴訟と、その背景にある男女共同参画へのバックラッシュ(反動)について講演した。

 三井マリ子さんは2000年、全国公募で採用され、豊中市の「とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ」で非常勤の館長を務めていたが、組織強化などを名目に、04年に契約継続を打ち切られた。
 三井さんは訴訟で「契約継続打ち切りは、男女共同参画に抵抗する勢力に市が屈したもので不当」と訴えたが、大阪地裁は今年9月の一審判決で、訴えを却下した。

 三井さんは講演で、「今回の訴訟では、非常勤労働者に対する不当な待遇と、男女共同参画へのバックラッシュという二つの問題を訴えている」と説明。
 参加者からも、「道や札幌市も、男女共同参画に関連する予算を削っており、行政におけるバックラッシュは全国共通の問題」と発言があった。

写真の説明:「女性問題を『たかが女の問題』と片づけるバックラッシュは全国的な流れ」と危機感を訴える三井さん。

(出典:『 北海道新聞 』札幌圏版 2007年10月22日)


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