読者のひろば

男女平等の活動低迷は許せない

自治体労働者 佐藤周一(32歳)
広島県福山市


『社会新報』

 大阪府豊中市の男女共同参画推進センター「すてっぷ」の全国公募の館長・三井マリ子さんが、豊中市と(財)とよなか男女共同参画推進財団を相手取って損害賠償を求めて訴えている訴訟の控訴審が行われ、控訴人三井マリ子さん本人による意見陳述と、控訴人側からの「控訴理由書」が提出されました。

 三井さんの陳述は10分程度。満席となった74号法廷の傍聴席のあちこちから、すすり泣きが聞こえ、陳述が終わると自然に拍手が出ました。

 「すてっぷ」は、三井さんが、男女平等に反対する勢力に屈した豊中市に解任された後、後任の館長も昨年度末辞任し、館長が1年間空席です。

 私は時々同館を訪れますが、男女共同参画の活動は低迷し、52億円を投じ、かつては全国から視察が訪れた空間の多くが、受験生たちの自習に占領されています。

 男女平等の後退、そして理不尽な非常勤への仕打ち。日本各地で渦巻いている流れを許さないため、この裁判への支援を呼びかけます。

 次回は、6月5日午後一番に、大阪高裁の74号法廷で行われます。

(出典 「社会新報」2008年4月2日号)




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