すてっぷ初代館長三井マリ子さん、 
        怒りをこめて控訴

和田明子(ファイトバックの会)


「変える会」ニュース


 豊中市の男女共同参画センター「すてっぷ」の初代館長、三井マリ子(非常勤)さんは、2000年に全国公募で選ばれました。

 三井館長の企画は、斬新で世界的な視点(男女差別は世界共通)に立っていて、私たちにいつも元気を与えてくれました。その企画はたびたびマスコミに取り上げられ、すてっぷの存在を全国的に広めました。豊中市も三井さんの仕事を高く評価していました。

 その三井さんが2003年の12月に突然継続を打ち切られました。豊中市はその理由として、すてっぷを組織強化するために非常勤館長を廃止して、常勤館長にかえる必要がある、三井さんは、常勤は無理だといっていた。と言っています。しかし三井さんは、一度も常勤が可能かどうか豊中市からたずねられたことはありませんでした。それどころか豊中市は組織強化を言い出す前に次期館長を決めていました。

 三井さんは、2004年12月、この解雇を不当として大阪地裁に提訴しました。

 その裁判の証人尋問で2代目館長の桂容子さんは、「組織変更はすてっぷの強化にはなっていない」と証言されて、3月末で辞職されました。いまもすてっぷは館長不在のままです。

 豊中市の強引な三井館長解雇の背後には「男らしさ、女らしさ」に固執する勢力(バックラッシュ)の執拗な動き、(すてっぷや三井さんを名指しにしたビラ攻撃など)がありました。

 9月12日に一審の判決がありました。裁判長は豊中市の不正を認めながらも、しかし豊中市のやったことは「違法とまでは言えない」として棄却しました。

 非常勤にはなんの権利もない、泣き寝入りせよということなのでしょうか。

 この不当判決に対して、三井さんは9月26日控訴しました。舞台は高裁に移ります。

 豊中市の、法律に違反しないかぎり何を遣ってもいい、といった陰湿な首切りを許すことはできません。

 ご支援をよろしくお願いします。

(出典:「木村真とともに豊中を変える会NEWS No.9」2007年10月22日号)




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