館長雇止め・バックラッシュ裁判

「現館長・桂容子さんの証人採用を実現!」

 昨年の10月30日、原告三井マリ子さんの本人尋問がおこなわれました。 三井さんは、豊中市の女性センター「すてっぷ」の館長(非常勤)に全国公募で採用され、就任後は自ら地域や学校に出向いて「出前講座」をするなど情熱を傾けてさまざまな仕事をしたこと、けれど、そうした仕事の次の展開を準備していたまさにその時に雇止めをされたことを陳述しました。

 夜の市役所の会議室で3時間もバックラッシュ派の市議らに糾弾されたこと、「三井館長は『専業主婦は知能指数が低い』と言った」という彼らのデマを豊中市が放置したことも悔しさとともに語られました。

 バックラッシュ派に屈した豊中市は三井さんに隠れて後任の館長を探しはじめます。 信頼していた事務局長もひそかに三井さんを裏切っていました。

 三井さんもそうした動きに気づき「情報が私に来ない中で、私自身のことが決められている恐怖感」から不眠症にもなります。

 そして豊中市は、三井さんに不公正な次期館長(常勤にした)選考試験を形だけ受けさせて不合格にし、解雇しました。

 三井さんが最後に、「全国公募までした館長でも、非常勤ということで、こんな理不尽な辞めさせられ方をするのか」「豊中市はバックラッシュに屈しても、私は屈しない」と訴えたことが心に響きました。

 また、この間「支援する会」では、現館長の桂容子さんらの証人採用を求める要請ハガキを裁判長に送る運動をしました。

 桂さんも三井さんと同じく次期館長選考のための面接試験を受けたのですが、事前に選考委員の豊中市の部長から「うちは桂さんしかいない」「面接をするのは形式をふむため」と言われており、面接を受けたのも自分ひとりだと思っていました。

 ご自身が三井さんらにそう述べています。

 12月25日の法廷で、2月21日に桂さんの証人尋問をすると決定!ただし桂さんは、有期雇用でないとはいえ、被告の「すてっぷ」財団の職員なので真実を証言なさるには困難もあると思います。 傍聴席から多くの方が見守ってください!   (遠山日出也)


(出典:『WWNニュースレター 46号』2007年1月)

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