『最終準備書面』感想 2

痛快! 最終準備書面

村井 恵子(英語英会話塾主宰ほか面白い事の好きな人)



 満杯の熱気の「弁護士解説付き交流会」のあと、最終準備書面をまた夢中で読ませていただきました。

 伊田広行さんがご自分のブログで「弁護士グループが、はっきりと『密談の存在』を訴えていることが目新しかったです」と書いておられましたが、私も同感です。

 「密談」。仕事し生活してきた現実の中で、どれだけ多くの女性たちがここに悩まされてきたことでしょうか。ある日突然、女であるだけで身に振りかかった理不尽は、私だって到底忘れ得ないことです。

 あの彼女も、あの友人も。バックラッシュのはるか前から、行政を越えて広く絶え間なく存在していながらも、一人一人のみでは解明できなかったここの存在。 それがこじ開けられた感動を覚えています。

 バックラッシュ勢力がどう関係したかが、ついに最終書面で立ち上っています。行政のひと握りの犯人が誰たちであり、どのように理事長も理事もただただ巻き込まれていっており、犯人がこちら側ではこう言い、同じ舌でこちら側ではこう言い、と、全てのからくりが、綿密にかつ筋道立てて全証拠書類から解明されています。もはや犯人が丸見えになっている面白さがあるのです。

 女たちが女たちで論じているだけでは限界のあったものが突き破られました。「これで裁判官がわからなければどうかしている」(宮地弁護士)。本当です。 とても痛快なので、男女に関わらずたくさんの人々にもぜひ読んでもらいたいと思いました。

 この書面作成のために、弁護士さんたちの血のにじむような努力があったとのことです。三井さんも、数カ月で元気ながらもおやつれになっておられました。新幹線がまるで家であるかのような限りない往復と、連続の胸突き八丁がどのようなものであったか、三井さんの小柄な姿から想像ができました。多くの人々の忍耐強い支援で出来上がったことにも感動を覚えています。

 見事な100ページです!


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