05.8.28 国立女性教育会館

「女性センターで働く人たちは」に参加して

愛媛県・議会に女性をおくる会 西武 節子


 主催のぐるーぷ・わいわいの小西百合子さんがアンケート結果をもとに報告の後、三井マリ子さんが『飛び入り』で「館長雇い止め・バックラッシュ裁判」のアピールを行いました。男女差別をなくすために設置されている女性センター(豊中市では「すてっぷ」)の職員の多くが非常勤の女性で更新の裁量は自治体が握っている事。またバックラッシュの攻撃に豊中市が屈し、雇い止めになった事。本当に悔しく聞かせて頂きました。

この後、ディスカッションでも、同じ関西の女性センター非常勤職員の方からは豊中市の「すてっぷ」はお手本としてきた所だ。こんな事がおきていたなんて、怒りが湧いてくる。という意見。

 バックラッシュからの攻撃については1)船橋市議の方からは、女性センターをめぐって個人的中傷攻撃にあっていること。バックラッシュからの攻撃は、こんなバカな事は、誰も信じないだろうと思うようなことだか、周りは信じてしまう。侮ってはいけない。

2)女性学発祥の京都精華大学で今、女性学と名がつく講座はなくなった。巧妙にはずされている。女性が決定権を持たないことが招いている。

3)元女性センター館長からは行政が恐れているのがバックラッシュ。講演会の質問がバックラッシュ側のことがあり、拾えない。バックラッシュ側は大同団結している。の意見が出されました。

 また、NPOセンターの男性職員から女性は戦略、ネットワークがない。という意見がきっかけで、反論、情報が沸騰したが、福岡の方から「九州で一番古い女性センター「アミカス」で5年前、雇い止めになった。裁判をしたり組合を作ったりしてはねのけた。」さらに、住友裁判の原告のお二人(WWN)からの「大阪高裁で国連勧告を利用した素晴らしい判決が出、和解を会社がのんだ。WWNも三井さんの裁判を応援している。」など、力強い言葉に勇気をもらいました。

 最後に三井さんから、これからに向けての全国ネットワークはできているが各グループで更に広げていこうと締めくくられました。その証拠に続々と、全国で集会が開かれています。この裁判を女性の連帯に発展させたいと思います。

 集会後、ヌエックからのバックラッシュがあったことが報告され驚きました。三井さんに女性センター問題を講演していただく企画だったそうですが、三井さんを講師とすることを却下され、内容を変えて申し込んだそうです。ヌエックへの質問状を提出する提案がなされ、会場の参加者一同で提出が決定されました。女性差別を是正するためのヌエックだと思っていましたが、女性より国に顔が向いている事に怒りを感じました。


出典 全国フェミニスト議員連盟『AFER』Vol.48 (2005.10.15)




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