『陳述書』感想 11

■口惜しさが、心に突き刺さる

二岡 美流子(ファイトバックの会)



 この裁判の『陳述書』は、三井マリ子さんの寸暇をおしんでの大変な努力によって出来上がった胸をうつ「読み物」である。

 103頁という力作で、 固い裁判用語をさけた実に平易な文章で書かれていて、読み物としても十分魅力的。

 何よりもバックラッシュに負けて男女平等推進に背を向けた行政の薄汚い遣り口がよくわかり、三井マリ子さんの口惜しさが、他人事で無く心に突き刺さるが、彼女は終始実に冷静に書き進めているので、バックラッシュへの反撃と全女性の労働問題として提訴に踏み切ったその決断と勇気に敬服し声援を送りたくなる。

 『陳述書』を読むことが彼女を支えることにもなるので是非一読をお願いしたい。

(ニ岡さんが4月17日について書いた感想文の末尾にあった文章のコピー)



■吹きさらしの野に一人

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