闘いすんで日が明けて

2011年3月24日

先ず始めに、関東・東北を襲った大災害に遭われた方々に会を代表して、心よりお見舞い申し上げます。一日も早く復興されんことをお祈りいたします。

さて全国の皆々さま、お知らせが遅くなってしまいましたが、どうか喜んでください! ついに勝訴を手にしました! あらん限りの知恵を出して下さった最強の弁護団、そして、傍聴・カンパ・陳述書提出で共に裁判闘争に参加して下さった皆さまの力が、この裁判を勝利へと導いたのです。本当に有難うございました。

本年1月20日、最高裁判所は、豊中市と財団の上告を門前払いしました。豊中市及び財団に対して、人格権の侵害による不法行為をした慰謝料として金150万円(請求額1200万円)を支払うよう命じた大阪高等裁判所の判決が確定したのです。

振りかえれば、三井さんが不当解雇された流れはこうでした。@三井館長、気合を入れて男女平等社会実現に取り組む→ A男権社会維持に固執するバックラッシュ議員らの標的となり嫌がらせ脅しを受ける→ B豊中市幹部多いにビビル→ C男女共同参画社会推進条例を議会で通過させたかった豊中市、条例反対のバックラッシュ議員と裏取引(三井館長排斥と引き換えに条例を通すべく密約)→ D議会で条例可決→ E三井館長放逐

男女平等推進のために全国公募で選ばれた三井さんは、男女平等推進における有能さゆえに生贄にされたのです。この理不尽!

皆様、裁判は勝利に終わりましたが、慰謝料の余りの少なさに失望そして憤りさえ覚えます。三井さんは、住友電工男女差別裁判を機に発足した「働く女性の平等への挑戦、裁判基金」の第1回授与者に選ばれ、その基金を6年余りの弁護士費用にあててきました。しかし今回の慰謝料150万円は、三井さんへの慰謝どころか、基金返済もできません。大震災被害者への義援金の呼びかけが行われているこの様な状況で、本当に心苦しいのですが、何とぞカンパへのご協力をどうかどうかよろしくお願い申し上げます。

末尾になりましたが、5月21日(土)午後2時、すてっぷにて、最高裁勝利の集いを催します。三井さん、弁護団、浅倉むつ子さん(早大大学院教授)、斉加尚代さん(MBSデレクター)、支援者が一堂に会して、この歴史的勝利を喜びあう意義深い会にしたいと存じます。

長い間の応援とご協力、たくさんのカンパと心のこもったメッセージ……生涯の宝物です。それでは5月21日、すてっぷでお会いしましょう!

館長雇止め・バックラッシュ裁判を支援する会
            上 田 美 江(代表)

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