二審勝利へ向けて、ファイトバック!!


ファイトバックの会 代表  上田美江


 昨年は、物心両面にわたってのあたたかい応援、大阪地方裁判所への傍聴、弁護団解説付き交流会への参加、三井原告報告会開催、再三お願いした裁判所に対する抗議のハガキ、「天高く怒り燃ゆるデモ」・・・。数々の大事業にご協力頂きまして本当に有難うございました。

 一審は原告の敗訴でした。公権力(被告豊中市)に擦り寄った裁判官の保身優先主義ともいえるお粗末な判決文でした。怒り心頭に達しました。私たち女性がこんな判決を黙って許せば、非常勤雇用者の使い捨てはもとより、バックラッシュ勢力の悪辣非道な行いが野放しになってしまいます。泣き寝入りせずに提訴に踏み切った少数の人たちが勝ち取った過去の勝利すら一挙に後退させてしまう恐れすらあります。弁護団と原告三井さんの心の痛み、悔しさ、怒りは言葉に表せないほどです。しかし、その怒りを闘志の炎に替えて燃やそうと、三井さんは控訴に踏み切りました。

 職場で、正規職員と同様の仕事をしながら、吹けば飛ぶよな不安定な待遇を余儀なくされている非常勤雇用。その多くは女性が担っています。こうした女性たちの悲痛な叫びを背に受けて、舞台は高裁に移ります。もう一つの問題は、地方議会や女性センターを吹き荒らしているバックラッシュ勢力の攻撃。それに決して負けてなるものか、と願う全国の声です。私たちファイトバックの会は、決意も新たに引き続き高裁勝利へ向けて三井マリ子さんの支援をしていきます。

 控訴と決まって後、私たちは、「控訴審に一人でも多くの声を届けよう!」とみなさまにお願いをしました。昨年暮まで、50人ものかたがたから三井さんの元に陳述書として届けられているということです。三井さんは、女性たちの苦難に満ちた生き方や差別されてきたしんどさが、その一通一通から伝わってきて、涙なしでは読めない、と語っていました。その多くが、弁護団の「控訴理由書」とともに高裁に届けられ、裁判長がこの裁判の意義を感じてくれることを願っています。女の運動には感動がつきものです。ニュース印刷や発送作業に汗流した日々、駅や街でチラシ配りをしたあの人この人、看板や横断幕作成の中で生まれた友情、交流会への美味しい差し入れの品々、「女はみんな生きている」を声高らかに歌ったデモ行進・・・。この勢いを今年はいっそう燃やそう、と一同張り切っています。最後に度重なってのお願いで申し訳ないのですが、資金難のため新年早々にカンパをしてくださいますよう切にお願いします。

2008年2月     

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