ジェンダーフリーは危険思想?女性館長辞任の裏で何が起きた!

4月14日(木)午後6時16分〜55分毎日放送にて放映を観て

上野陽子



  三井マリ子さんの裁判(ニュース16号でお知らせした、豊中の館長雇止め・バックラッシュ裁判)に関する番組が、使命感に燃えた女性記者の努力によってやっと放送された。
 三井さんが、この番組の中で「女性の地位向上を目指す組織がこういう仕打ちをした。この私の悔しさは多くの女性が味わっている」と唇をかみしめながら言われた言葉はまさに、私の事だった。
 4年前になるが、私は摂津市女性政策懇話会の委員の公募に応募した。広報には「応募の動機を原稿用紙400字程度に書いて提出するように」とあった。私は応募用紙を締め切りの数日前に女性政策課に直接持参し、以前から面識のある女性職員に「本当に原稿用紙一枚程度の応募動機でよいのか」と実際に自分の原稿を見せて尋ねた。彼女は「それでよい」と言った。私は「他に応募はあるのか」と尋ねた。彼女は「既に何名かの応募がある」と言った。私は持参した応募用紙を提出して帰った。
 数日後タイプした「公募見送り」の知らせが、郵送されてきた。
懇話会委員になった知人によると、私が応募した翌日、「女性政策課から「懇話会委員の応募がないので、応募して欲しい」と言う電話がかかってきて、彼女は原稿用紙数枚の応募動機を書いて出した」とのことだった。
 懇話会ぐらいで何が変わるとも思っていないが、セコすぎる。それまで、女性センターの運営委員や相談事業の市民相談員組織立ち上げ・女性センターフェスティバルでのパネリストなど…頼まれてやってきた事は、何だったんだ!
 女性センターで教えられたとおりに行動して、「DVの当事者から相談があった場合、はっきりどう行動したらいいか提示できるようにして欲しい」と市に要望していったらあかんのか?女性議員が増えるように運動してはいかんのか?その後、私は当時関わっていた2つのグループのごたごたもあって摂津市での活動からは一切離れてひきこもった。
 そんな時、田原さんから「今度、茨木でバックアップスクールを作るから上野さんにも参加してもらいます。」と言う強引な誘いを受け、現在の仲間に回り逢った。
 それにしてもTVに出ていた議員は男女共同参画社会基本法には「男女共同参画社会の実現を二十一世紀の我が国社会を決定する最重要課題と位置付け、社会のあらゆる分野において、男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の推進を図っていくことが重要である。」と書いてある事を、ご存知ないのであろうか?しかも、「この推進は国・地方公共団体・国民の責務である」と書いてある。



 

(出典:『ジェンダーフリー・ネット 茨木ニュース18号』2005.5.)

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