浅倉意見書感想 1

■大きな希望が湧いてきた

鈴木誠子



 去る2008年9月18日は傍聴席満席で、入れなかった方が廊下にいたことをあとで知りました。 本当に皆さんお疲れさまでした。

 私は、とりわけ、浅倉むつ子教授の意見書を読んでの感想を伝えたいと思います。18日の弁護士さんからの話からも、とても明るいニュースとして聞いていましたが、実際に翌日読み返してみて、何と胸がすく思いにかられたことでしょう。

 まずは全国にいる三井マリ子さんの支援を表明して下さる800余人の方々に是非是非読んで欲しいと思いました。

 さて、浅倉教授が意見書のはじめにのところに約1ページにわたって「本意見書のねらい」として書かれていますが、この1ページを読むだけで、高裁でのたたかいに大きな希望が湧いてきます。

 三井さんが「すてっぷ」での男女平等に向けた積極的かつ果敢な取り組みがバックラッシュ勢力によって、あの手、この手で、嫌がらせや、ウソの噂を流され、そのことに対して、三井さんが毅然と対応することに、豊中市や財団は、ことなかれ主義のみならず、三井さんをうとましく思い、三井さんを排除しようと企図した。

 そして、財団の組織変更の時期を意図的に早め、その中で浮上した常勤館長職に関する情報を隠すだけでなく、三井さんが常勤館長を望んでいないというウソの情報を流しながら三井さん以外の候補に就任要請をしつづけ、三井さんが、その情報を知った時点では、さも、公平さを装う為に、採用の為の選考試験(面接)を実施し、結果、三井さんを不合格として、予め打診していたKさんを合格者として、三井さんを排除した。

 これらのことは、三井さんへの職業上への誇りや尊厳を傷つけるというものであり、三井さんへの人格権の侵害以外の何者でもなく、豊中市、財団に対して共同の不法行為であり、職場環境保持義務違反に該当すると、浅倉教授はキッパリと主張している。

 又、これによって、三井さんが被った著しい精神的苦痛について、市及び財団は不法行為及び債務不履行にもとづく損害賠償の責任は免れないと、言っておられます。 その後、20ページ余にわたって書かれたねらいをしっかりと根拠だてて、肉付けをされており、この浅倉教授の声が裁判長に届いて欲しいと強く思いました。本当に長い時間、待った甲斐がありましたね。私たちにも、より一層の力が入ります。



■バックラッシュ勢力を的確に分析

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