浅倉意見書感想 14

■人間としての誇りをとりもどす大きな力を与えてくれた

三木綾子(詩人)


 浅倉意見書を読み、バックラッシュ勢力の横暴かつ執拗な攻撃的言動の実態と、豊中市が自分たちがターゲットになることをいかに恐れていたかをあらためて認識させられました。

 とくに「職場環境保持義務」については、こころ強いかぎりです。「ファックス事件」と、その後の市側の対応、公平性にみせかけた面接試験等々、三井さんに対して豊中市はどれほどの人格権侵害をしてきたか! 尊厳を踏みにじってきたことか!

 思い出すだけでも怒りにふるえが止まりません。

 浅倉意見書は、裁判支援者にとってはもちろんのことですが、小泉政権のころからの自己責任という名のバッシングに加えて、昨今の不況下での労働者の自己規制、毎日、身を縮めて働いている人たちにとって、そして私自身にとっても人間としての誇りをとりもどす大きな力を与えてくれました。

 すてっぷを辞めさせる前、ある所で会った憔悴しきった三井さんの姿がいまだに目に焼き付いています。ですから、人間としての誇りをとりもどす為に裁判をしてよかったね、と、浅倉意見書を読みながら号泣してしまいました。

 泣いたので、久しぶりにスッキリ。そして あらためて豊中市に対する怒りが噴出してきて冷静に書けないので困りましたが、こうした書く機会をもらったことにお礼をいいます。



■「三従の教え」から「個人の尊厳」へ


トップへ戻る
トップページへ

Copyright(C)ファイトバックの会All rights reserved.