3月30日、大阪高裁から逆転勝訴の判決がでました
本当にうれしいッ! うれしいッ! うれしいッ!

 

素晴らしい弁護団、そして物心両面にわたっての励ましをくださった皆さんの友情と連帯には、お礼の適切な言葉を思いつきません。ファイトバックの会は、代表上田美江さんの天性のほがらかさを軸に、幾多の苦難を乗り越えて、ともに歩いてくださいました。おかげで、大阪東京130回以上、重い書類とパソコン持参で通い続けることができました。

また、この裁判は「働く女性の裁判基金」を授与していただいた初のケースでした。6年もの長い裁判を続けることができたのも、この基金のおかげです。働く女性の裁判基金は、西村さん・白藤さんの住友裁判闘争の涙と汗の結晶です。まだご存じないかたはこちらをごらんください。

二審判決は、感涙ものでした。判決文は、会のホームページに載っていますので、塩月裁判長の胸打つ文章をぜひ味わってください。

あわせて、前回メールニュースに掲載した宮地光子弁護士の解説を読んでいただくと、この裁判の意義がよくわかるのではないかと思います。

二審勝利の鍵は『人格権侵害』という法理でした。これは、山梨県昭和町の嘱託職員(女性2人)解雇事件で打ち出されたものです。町長が「合理的理由もなく再任用を拒否し、人格的利益を著しく傷つけた」として、慰謝料を認める判決が最高裁で確定しています。小さな町で町長相手に裁判で闘ったお2人(お名前を明かしてません)・・・、どんなに大変だったことでしょう。まだ見ぬお2人の先輩にも感謝します。

私の今回の勝訴判決が、全国の女性センターに働く女性たち、男女平等のために闘う人たちに励みになったら、とてもうれしいです。また、全国各地で女性政策を踏み潰しては快哉を叫ぶバックラッシュ勢力へのカウンターパンチになることを願っています。

とここまで書いて、豊中市が上告したという知らせがはいりました。財団も追って上告予定だということです。判決を真摯に受け止め、私を侮辱し悪かったと謝ってほしいと思っていたのですが、残念でなりません。

次は最高裁です。引き続きご支援を切にお願いいたします。

三井マリ子
館長雇止め・バックラッシュ裁判控訴人、すてっぷ初代館長

(出典『ファイトバック!』 No.13  2010年4月20日)

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